40代で公務員を辞めたい人が取るべき行動7つ
こういったお悩みにお答えします。
公務員を辞めたいと思っても、もう40代だからと退職をためらっている人も多いでしょう。たしかに20代のころよりもリスクは上がってしまいますが、とどまり続けることによって心身の健康を損なってしまう場合もあります。
この記事では
これらについて解説していくので、最後まで読むと公務員を辞めることへのリスクを理解しつつ、自分に合った次のステップ(転職、副業、異動など)について考えられるようになります。
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40代で公務員を辞めたい人が取るべき行動7つ
40代での公務員退職は、20代や30代とは異なる課題やリスクを伴います。40代はキャリアの折り返し地点であり、次のステップがその後の人生に大きく影響を与えるため、慎重で計画的な行動が重要です。また、家族や経済的な安定を優先しながらも、自己実現を図る必要があり、決断には深い考察が必要です。
以下では、40代で公務員を辞めたいと考える人が取るべき具体的な行動を、20代や30代との違いを強調しながら解説します。
- 長期的なライフプランを最優先に考える
- 現職のメリットとデメリットを徹底的に比較する
- スキルや経験を棚卸しし、転職市場での価値を確認する
- 転職活動は慎重に、現職と並行して行う
- 公務員の異動や柔軟な働き方の可能性を探る
- 家族との話し合いを大切にする
- 精神的・肉体的な健康も重視する
長期的なライフプランを最優先に考える
40代では、人生全体を見据えた長期的なライフプランを立てることが非常に重要です。20代や30代ではキャリアの成長が主な目的となりますが、40代では家族の生活や老後の資金計画、健康を含めた生活全般を考慮する必要があります。特に、退職後の収入源や年金、健康保険など、経済的な面での長期的な視点を持つことが大切です。
行動のポイント
現在の貯蓄、住宅ローン、教育資金、老後資金などを考慮し、今後の生活費や収入の見通しを立てます。退職金や年金もシミュレーションし、経済的なリスクを最小限に抑える計画を作成しましょう。
現職のメリットとデメリットを徹底的に比較する
20代や30代では成長機会や新しい挑戦を求めて転職を考えることが多いですが、40代では、現在の職場にいるメリットと転職するデメリットを冷静に比較する必要があります。公務員は、安定した収入や退職金、福利厚生などのメリットが大きいため、これを手放して転職することのリスクをしっかりと理解することが重要です。
行動のポイント
現職のメリット(安定した給与、福利厚生、退職金制度など)と、転職によるデメリット(不安定な収入、退職金の減額など)をリスト化し、冷静に天秤にかけて考えましょう。
スキルや経験を棚卸しし、転職市場での価値を確認する
40代では、これまで積み重ねてきたスキルや経験が、転職市場でどのように評価されるかを確認することが大切です。20代や30代ではポテンシャルや成長性が評価されやすいですが、40代では即戦力や専門性が重視されます。これまでの経験をどのように活かせるか、客観的に評価してみましょう。
行動のポイント
キャリアカウンセリングや転職エージェントを活用し、自分のスキルや実績を棚卸しして、転職市場での価値を確認します。また、必要であればスキルアップや資格取得を検討し、自分の市場価値を高める準備をしましょう。
転職活動は慎重に、現職と並行して行う
40代での転職活動は、現職を辞める前に新しい職場を見つけることが非常に重要です。20代や30代は比較的フレキシブルに転職活動ができますが、40代では家庭や経済的な状況を考慮し、無職期間を避けるためにも在職中に転職先を決めることがリスク回避に繋がります。
行動のポイント
転職サイトやエージェントを活用し、在職中に転職活動を始めることが賢明です。応募先の企業が現職の条件と比較して自分にとって良い選択肢かどうかを慎重に見極めます。
公務員の異動や柔軟な働き方の可能性を探る
40代で公務員を辞める場合、すぐに辞めるのではなく、異動や柔軟な働き方を検討することも一つの選択肢です。公務員は部署や業務内容によって働き方や負担が大きく変わるため、異動やリモートワークなどの柔軟な働き方を探ることで、退職の代わりに現状のストレスを軽減できる可能性があります。
行動のポイント
上司や人事に異動希望や柔軟な勤務形態について相談し、退職以外の選択肢を検討してみましょう。部署が変われば、仕事への意欲が再燃する可能性もあります。
家族との話し合いを大切にする
40代での退職は、家族への影響が大きくなるため、家族としっかり話し合いを行うことが不可欠です。特に、子どもの教育費や住宅ローン、老後の生活資金など、家庭全体の経済状況に影響が出るため、退職や転職の決断は家族の合意のもとで進めることが大切です。
行動のポイント
配偶者や子どもと、退職後の生活や転職先での収入、生活費について話し合い、家族全体のライフプランを再確認します。家族のサポートを得ながら、計画的に進めましょう。
精神的・肉体的な健康も重視する
40代は、仕事に対するプレッシャーや責任が大きくなり、精神的・肉体的な負担が増える時期でもあります。退職を考える原因がストレスや体調不良の場合、健康を優先することも重要です。転職活動を進める際も、無理なく進めることが大切です。
行動のポイント
ストレスが原因で退職を考えている場合は、まずは医療機関やカウンセリングを受けるなど、心身のケアを行いましょう。健康を害さない範囲で、転職活動を進めてください。
40代で転職に成功するコツ7選
40代での転職は、20代や30代の転職とは異なる戦略と準備が必要です。40代はキャリアの中盤に差し掛かり、即戦力や専門性、長期的なキャリア設計が求められる一方で、家庭や経済的な安定も重要な要素です。
以下では、40代で転職に成功するための7つのコツを、20代や30代との違いを強調しながら解説します。
- 自分の強みと実績を最大限に活かす
- スキルや資格を更新・補強する
- ネットワークを最大限活用する
- 家族との話し合いを重視する
- 現職との比較を慎重に行う
- 年収や待遇を冷静に交渉する
- 転職活動を在職中に進める
自分の強みと実績を最大限に活かす
40代での転職では、これまでの経験と実績が即戦力として期待されるため、自分の強みを明確にアピールすることが重要です。20代はポテンシャルや成長可能性が重視されますが、40代ではすでに得たスキルや経験が最大の武器です。転職先でどのように貢献できるか、過去の実績を具体的に示しましょう。
20代との違い
20代では未経験でも「学びながら成長する姿勢」が評価されますが、40代では即戦力として、過去の実績を具体的にアピールし、どのように転職先で成果を上げられるかを明確に伝える必要があります。
スキルや資格を更新・補強する
40代では、市場価値を高めるためのスキルや資格の更新が必要です。これまでの経験だけでは不足する場合、新しいスキルや専門知識を補強することで、転職市場での競争力を強化します。特に、ITスキルやマネジメント能力、最新の業界トレンドに対応した知識が求められます。
30代との違い
30代ではキャリアの流れに乗りながらスキルアップが進められますが、40代では特に変化する市場に対応できる能力が求められ、スキルの遅れを補完する必要があります。
ネットワークを最大限活用する
40代になると、20代や30代に比べて築いてきた人脈が広がっているはずです。このネットワークを活用することで、より多くの転職情報を得ることができます。社内外の知人や同僚、業界の人脈を使って、内部情報や求人の紹介を得ることは非常に効果的です。
20代・30代との違い
20代や30代では新しいネットワーク作りが必要なことが多いですが、40代では既存の人脈が転職活動の大きな力となり、信頼できる情報源として活用することが可能です。
家族との話し合いを重視する
40代では、家族の生活や経済的な安定を最優先に考える必要があります。特に、子どもの教育費や住宅ローン、老後の資金など、家庭全体の状況が大きく影響します。転職を決断する前に、家族と十分な話し合いを行い、家族の理解と協力を得ることが大切です。
20代との違い
20代はまだ自分のキャリアに集中できる時期ですが、40代では家族を支える立場として、転職の決断が家族全体に及ぼす影響を考慮する必要があります。
現職との比較を慎重に行う
40代では、現職を辞めるリスクと転職先のメリットを慎重に比較することが必要です。公務員や安定した企業にいる場合、その安定性や福利厚生を捨てることにリスクが伴います。転職先で得られる収入やポジション、職場環境が、現職よりも確実に良いかどうかを見極めましょう。
30代との違い
30代ではキャリアアップのためにリスクを取ることもありますが、40代ではリスクを慎重に評価し、計画的に転職することが求められます。
年収や待遇を冷静に交渉する
40代での転職では、年収や待遇を適切に交渉する力が必要です。20代や30代の転職ではキャリアの成長を重視して多少の譲歩があっても問題ありませんが、40代では生活の安定や将来の資金も考慮する必要があるため、年収や福利厚生について冷静に交渉することが大切です。
20代との違い
20代では成長や経験を重視し、待遇に関しては柔軟に対応できる場合がありますが、40代では現実的な生活コストや将来の貯蓄を考慮した待遇交渉が必須となります。
転職活動を在職中に進める
40代では、無職期間を避けるために在職中に転職活動を進めることが極めて重要です。20代や30代では無職の期間を学びや自己成長に充てることも可能ですが、40代では家庭や経済的な状況を考慮し、転職先が決まる前に現職を辞めないことがリスク管理のポイントとなります。
30代との違い
30代では転職市場での再挑戦が比較的容易な時期ですが、40代では無職期間が長引くと再就職が難しくなるリスクが高いため、在職中に転職を進めることが特に重要です。
40代での転職は、20代や30代とは異なる現実的な判断と計画性が求められます。これまで築いてきたスキルや実績を活かしつつ、家族の理解やリスク管理、待遇交渉も慎重に行うことが成功の鍵です。また、在職中に転職活動を進め、無職期間を避けることが40代の転職では特に重要です。
40代で公務員を辞めてしまう理由
40代で公務員を辞めてしまう理由には、キャリアの停滞感、ライフステージの変化、健康問題など、20代や30代とは異なる要因が大きく影響します。40代はキャリアの中盤であり、次のステップが人生全体に与える影響が大きいため、辞職の決断には慎重な判断が求められます。
ここでは、20代・30代との違いを強調しながら、40代で公務員を辞める主な理由を解説します。
- キャリアの停滞感と将来の不安
- 年功序列制度への不満と転職意欲の高まり
- 健康問題や体力の衰え
- 定年や老後の不安
このような意見が多いです。具体的に見ていきましょう。
キャリアの停滞感と将来の不安
40代になると、キャリアの天井が見えてしまうことが大きな理由です。公務員のキャリアは年功序列で進むことが多いため、昇進のペースが遅く、成果に対する評価も不透明なことが多いです。これに対し、民間企業では早期昇進やスキルアップの機会があり、より成果主義の文化に惹かれる人が増えます。
20代との違い
20代はまだキャリアの初期段階で、成長や経験を積むことで満足感を得やすいです。しかし、40代ではキャリアのピークに差し掛かり、将来的にどれだけ成長できるかが見えてしまい、停滞感が強くなります。
30代との違い
30代はまだ昇進やキャリアチェンジのチャンスが残っていますが、40代ではキャリアの選択肢が徐々に狭まり、将来の不安や現状維持に対する不満が強まります。
年功序列制度への不満と転職意欲の高まり
40代になると、年功序列の仕組みに対する不満が増すことが多いです。公務員は、年齢や勤続年数に基づいて昇給や昇進が決まるため、個人の実績や能力が十分に評価されないと感じることがあります。特に、優秀な人材であっても一律の昇進システムに縛られているため、もっと評価されたい、成果を反映させたいという気持ちが高まります。
20代との違い
20代では、年功序列の仕組みを受け入れやすく、まだ昇進のスピードに不満を感じる段階ではありません。しかし、40代になると、この仕組みが自分のキャリアを抑制していると感じる人が増えます。
30代との違い
30代ではまだ年功序列の仕組みを利用して成長を図ることが可能ですが、40代になると、同じペースで進むことが焦りに繋がり、転職を意識するきっかけとなることが多くなります。
健康問題や体力の衰え
40代になると、健康問題や体力の衰えが原因で公務員の職を辞める人が増えます。特に、責任のあるポジションや長時間労働が求められる公務員の仕事では、心身の負担が大きくなり、仕事を続けることに限界を感じることが多いです。ストレスや過労で体調を崩す人もおり、健康を優先して退職を選ぶケースが見られます。
20代との違い
20代は体力があり、健康への不安は少ないですが、40代になると身体の変化を感じ、仕事と健康のバランスを取ることが難しくなります。
30代との違い
30代ではまだ体力的な問題は少なく、無理が効きますが、40代では健康リスクが現実的な問題となり、退職を選択する動機の一つになります。
定年や老後の不安
40代は、定年や老後に対する将来の不安が現実的に迫ってくる時期です。公務員の定年は比較的安定しているものの、40代では退職金や年金制度に対する見通しが立ちやすくなり、将来の収入に不安を抱く人が増えます。特に、より高い報酬や成果報酬を得られる環境を求めるために、民間企業や副業、投資などに関心を持ち始める人が多いです。
20代との違い
20代はまだ定年や老後を意識することは少ないですが、40代になると、老後の生活費や年金の現実的な不安が増え、収入アップや退職後の準備を強化したいと考えます。
30代との違い
30代ではまだ将来のリスクに対して余裕がありますが、40代では定年までの時間が限られ、老後を視野に入れたキャリア設計が急務となります。
公務員が「泥船化」する原因と、今日からできる対処法
残念ですが、公務員という安定していない職業を選んだ人は、今後どんどん悪化していく労働環境と向き合っていかなくてはなりません。公務員はもはや「沈みゆく泥船」なのです。
- ほとんど仕事をしてない人が高給取りなのはおかしい
- 割り当てられる仕事量が、周りと比べてやたら多く感じる
- 古くて非合理的な仕組みが多く、やりがいを感じられない
こんなふうに思ったことがある人は特に要注意。このまま思考停止で働き続けていると、悪化していく労働環境に押しつぶされ精神を病むなど人生が台無しになってしまうかもしれません。
筆者も以前は公務員が泥船であることに気づかず、「定年まで公務員なんだろう」と思考停止で過ごしていました。組織への不満や理不尽さにモヤモヤを感じながらも「社会ってこんなもん」と自分を納得させながら過ごす日々。
しかし、ある年の人事異動により状況が激変しました。理不尽な業務量により忙殺される毎日が始まったのです。周囲からの助けや理解も得られず、「なんで自分だけこんな目に合うんだろう…」とひとりで悩み続けていました。
そんな生活を続けるうち「このままでは、自分の心身が壊れてしまう」と強い危機感を抱き、自分の身を守るために行動を始め、公務員を退職するに至ったのです。
もしあのまま思考停止で公務員生活を続けていたら、今頃はどうなっていたかわかりません。かなりの高確率でうつ病などを発症していたのではないでしょうか。
公務員を退職した今では、フリーランスのブロガー・ライターとして楽しくお金を稼ぎながらストレスのない生活を送っています。
ここで提案なのですが、あなたも今から対策を打っておきませんか?
あらかじめ準備をしておくことで、いざというときに選択肢を増やすことができます。精神的に追い詰められてなお公務員にしがみつき、心身の健康を損なってしまう…そんな最悪の未来を避けることができるでしょう。
各種法令による制限を受けている公務員ですが、在職中でも自分の身を守るために打てる手はあります。
- 筆者が脱公務員を意識するようになってから始めたこと
- 在職中は知識不足で始められず、退職後に後悔していること
下記のnote記事ではこれらについて紹介しているので、「公務員生活に不満はあるが、なにをすればいいかわからない」という人も行動を始めやすくなるでしょう。
- 記事の前半:公務員組織の現状と将来予測
- 記事の後半:在職中の公務員が今日から取るべき対策
記事はこのような二部構成になっています。もともとは別の記事としてリリースする予定だったものを1本にギュッとまとめました(その結果としてかなりの大ボリュームに…)。前半の情報が頭に入っていないと、後半の「対策」に取り組む人の割合がガクっと下がってしまうと考えたためです。
記事の執筆にあたっては、信頼できる公的資料をベースにするのはもちろんのこと
- 元公務員として、内側からの視点
- フリーランスとして、外側からの視点
この両面から分析することではじめて見えてきた内容を数多く記載しています。まずは前半部分で、あなたを取り巻く職場環境がなぜ悪化していくのかを把握してください。そのうえで、後半部分で解説している対策に取り掛かるのがおすすめです。
「泥船」という例えのとおり、行動を起こすのも実際に逃げ出すのも早い者勝ちです。早期に行動を始めることで、半年後・一年後には周りの職員と大きな差をつけることができるでしょう。
note記事の冒頭部分(2,000文字以上)は無料で読めるため、気になった人は一度ご確認ください。
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『40代で公務員を辞めたい人が取るべき行動7つ』のまとめ
40代で公務員を辞める際には、20代や30代とは異なる慎重な計画とリスク管理が必要です。家族や経済的な安定、長期的なライフプランを考慮しつつ、スキルの棚卸しや転職市場での評価を確認し、転職活動を進めることが大切です。また、現職のメリットや異動の可能性も考慮し、慎重に判断しましょう。
40代はキャリアの重要な転換期であり、適切な行動を取ることで、次のステップでの成功に繋げることができます。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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