【体験談】公務員の退職辞令を受け取るときの注意点
こういったお悩みにお答えします。
公務員の退職時に必ず交付される退職辞令ですが、どのように受け取るのか不安になりますよね。でもあらかじめ準備しておかないと、最後の最後に恥ずかしい思いをすることになるかもしれません。
この記事では
- 退職辞令:公務員を退職することを示す公式文書
- 退職辞令の交付は退職日
- 【体験談】退職辞令の交付式がない場合もある
- 職場で受け取るなら挨拶スピーチがあるかも
- お菓子や餞別はこのタイミング
- 公務員が「泥船化」する原因と、今日からできる対処法
これらについて解説していくので、最後まで読むと退職辞令を受け取るときの注意点がわかります。
公務員からの退職を検討している人は以下の記事も合わせてお読みください。体験談を交えながら、公務員の退職手続きを5STEPで解説しています。
退職辞令:公務員を退職することを示す公式文書
退職辞令とは、あなたが公務員としての任務を終了したことを示す公式な文書です。大臣・知事・市町村長など、あなたを公務員として任命した任命権者名で発出されます。
公務員として任命されたときは、必ず辞令が交付されます。ほとんどの人は4月にある辞令交付式に参加した経験があるでしょう。
同様に、あなたが公務員を退職するときも必ず退職辞令が交付されます。
所属する組織によって様式が異なるかと思いますが、筆者の場合はこんな様式でした。
退職辞令の交付は退職日
退職辞令はあなたの退職日に合わせて発令されます。基本的には発令と同時に交付されますが、土日などの関係でずれることも。
ほとんどの人は、退職日まで多かれ少なかれ年休消化期間があるはず。書類上の退職日に職場に行き、そこで退職辞令を受け取る+挨拶などをする人が多いのではないでしょうか。
- 職場の人と会うのが気まずい
- もう二度と上司の顔は見たくない
- ほかの用事があって忙しい
このような場合は不参加でOKです。なおその場合、退職辞令は後日郵送されてくるはず。
退職辞令そのものを転職などの手続きに使うことは少ないと思いますが、交付日が気になる人はあらかじめ担当者に確認しておくとよいでしょう。
くれぐれも紛失しないように気をつけましょう
【体験談】退職辞令の交付式がない場合もある
あなたが退職するタイミングなどによっては、退職辞令の交付式がないこともあります。年度途中で退職する職員のために、いちいち交付式を開催していられませんからね。
筆者はこれまで二度にわたって公務員を退職しましたが、どちらも任命権者からの交付式は行われませんでした。
ほかの人の話を聞いていると「辞令交付式の出欠に関して事前通知があった」らしいのですが、筆者は一度も受け取ったことがありません。交付式に出席できないことが明らかな場合は、はじめから通知しないのかもしれませんね。
最終勤務日を終え、年休消化期間に入り、退職日(年休が切れる当日)に職場に行った際に課長(or課長補佐)から手渡しされたと思います。
退職辞令の交付当日は挨拶スピーチがあるかも
交付式の有無にかかわらず、退職辞令を受け取りに職場に行くと挨拶やスピーチを求められることが多いです。筆者もなにかしゃべった気がします。
当日はスーツで行くのが無難だとは思いますが、それほど気にしなくていいかもしれません。勤務日ではないですし。
- 自己都合での退職だから気まずい
- 職場での人間関係が良くない
- 人前で話すのが嫌い
こんな人はそもそも退職辞令を受け取りに行かないようにしましょう。交付式があろうがなかろうが、参加は任意ですからね。退職後すぐ遠方に引っ越す等の理由により参加できない人も多いので、組織としても大して気にしないでしょう。
退職辞令を受け取りに行く予定で、どんなスピーチをすればいいかわからない人は以下の記事をお読みください。退職時の挨拶スピーチについて3つの例文を紹介しながら解説しています。
お菓子や餞別はこのタイミング
お菓子や餞別を受け渡すのもこのタイミングです。もしお菓子を配るなら個包装で日持ちするものを選びましょう。
一人一人に配って回るのも良し、バイトの方などに頼んで配ってもらうのも良しです。課の人数によりますが、自分で配って回ると想像以上に時間がかかるので、そのあとに予定がある人は要注意です。時間が無くなって途中で止めるのも気まずいですしね。
…とはいえ、無理にお菓子を用意する必要はありません。
筆者の過去の経験としては
- 一度目の退職時:お菓子を配って回る・数人から餞別もいただく
- 二度目の退職時:お菓子は用意しない、だれからの餞別もなし
こんな感じでした。職場の人間関係によって決めればOKです。
公務員が「泥船化」する原因と、今日からできる対処法
残念ですが、公務員という安定していない職業を選んだ人は、今後どんどん悪化していく労働環境と向き合っていかなくてはなりません。公務員はもはや「沈みゆく泥船」なのです。
- ほとんど仕事をしてない人が高給取りなのはおかしい
- 割り当てられる仕事量が、周りと比べてやたら多く感じる
- 古くて非合理的な仕組みが多く、やりがいを感じられない
こんなふうに思ったことがある人は特に要注意。このまま思考停止で働き続けていると、悪化していく労働環境に押しつぶされ精神を病むなど人生が台無しになってしまうかもしれません。
筆者も以前は公務員が泥船であることに気づかず、「定年まで公務員なんだろう」と思考停止で過ごしていました。組織への不満や理不尽さにモヤモヤを感じながらも「社会ってこんなもん」と自分を納得させながら過ごす日々。
しかし、ある年の人事異動により状況が激変しました。理不尽な業務量により忙殺される毎日が始まったのです。周囲からの助けや理解も得られず、「なんで自分だけこんな目に合うんだろう…」とひとりで悩み続けていました。
そんな生活を続けるうち「このままでは、自分の心身が壊れてしまう」と強い危機感を抱き、自分の身を守るために行動を始め、公務員を退職するに至ったのです。
もしあのまま思考停止で公務員生活を続けていたら、今頃はどうなっていたかわかりません。かなりの高確率でうつ病などを発症していたのではないでしょうか。
公務員を退職した今では、フリーランスのブロガー・ライターとして楽しくお金を稼ぎながらストレスのない生活を送っています。
ここで提案なのですが、あなたも今から対策を打っておきませんか?
あらかじめ準備をしておくことで、いざというときに選択肢を増やすことができます。精神的に追い詰められてなお公務員にしがみつき、心身の健康を損なってしまう…そんな最悪の未来を避けることができるでしょう。
各種法令による制限を受けている公務員ですが、在職中でも自分の身を守るために打てる手はあります。
- 筆者が脱公務員を意識するようになってから始めたこと
- 在職中は知識不足で始められず、退職後に後悔していること
下記のnote記事ではこれらについて紹介しているので、「公務員生活に不満はあるが、なにをすればいいかわからない」という人も行動を始めやすくなるでしょう。
- 記事の前半:公務員組織の現状と将来予測
- 記事の後半:在職中の公務員が今日から取るべき対策
記事はこのような二部構成になっています。もともとは別の記事としてリリースする予定だったものを1本にギュッとまとめました(その結果としてかなりの大ボリュームに…)。前半の情報が頭に入っていないと、後半の「対策」に取り組む人の割合がガクっと下がってしまうと考えたためです。
記事の執筆にあたっては、信頼できる公的資料をベースにするのはもちろんのこと
- 元公務員として、内側からの視点
- フリーランスとして、外側からの視点
この両面から分析することではじめて見えてきた内容を数多く記載しています。まずは前半部分で、あなたを取り巻く職場環境がなぜ悪化していくのかを把握してください。そのうえで、後半部分で解説している対策に取り掛かるのがおすすめです。
「泥船」という例えのとおり、行動を起こすのも実際に逃げ出すのも早い者勝ちです。早期に行動を始めることで、半年後・一年後には周りの職員と大きな差をつけることができるでしょう。
note記事の冒頭部分(2,000文字以上)は無料で読めるため、気になった人は一度ご確認ください。
※販売部数が増えるごとに値上げしていく予定なので(購入していただいた方に申し訳ないので、値下げは絶対にしません)、購読するならお早めにどうぞ。
『【体験談】公務員の退職辞令を受け取るときの注意点』のまとめ
- 退職辞令が交付されるのはあなたの退職日
- 辞令交付式の有無は退職のタイミングや組織による
- 辞令を受け取りに行くかどうかはあなたの任意
退職辞令が交付されたら、あなたの公務員としての手続きはすべて終わりです。お疲れさまでした。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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